AIを導入してうまくいかなかった、という会社には、ひとつ共通点があります。大きく始めたことです。最初から会社全体を変えようとし、高価なシステムを入れ、全社員に使わせようとする。意気込みは立派ですが、たいてい途中で息切れします。なぜ大きく始めると失敗するのか。その理由を知っておくと、同じ轍を踏まずに済みます。
大きく始めると、どこが折れるか
大きな導入は、いくつもの場所で同時に問題が起きます。
ひとつ、お金。高いシステムを入れると、効果が出る前に「これだけ払って意味があるのか」という声が出る。
ふたつ、人。全員に一度に使わせると、苦手な人がつまずき、その不満が全体に広がる。
みっつ、見極め。あれもこれもと欲張ると、どれが効いてどれが無駄か分からなくなる。
大きく始めるほど、こうした問題が一度に押し寄せて、立て直す前に頓挫します。
小さく始めると、何が変わるか
逆に、小さく始めると、これらがほどけます。ひとつの作業、一人の担当から始める。効果がはっきり見える。お金もかからない。つまずいても被害が小さい。そして、ひとつ成功すれば、それが次への自信と手本になる。
小さな成功を積み重ねるほうが、結局は速く、確実に広がります。一気に変えようとして倒れるより、一歩ずつ進んで止まらないほうがいい。
焦らないことが、続く秘訣
小さく始めると、効果が出るのもゆっくりに感じるかもしれません。でも、止まらないことのほうが、速く見えることより大事です。一歩ずつでも前に進んでいれば、半年後には大きく変わっている。急いで倒れるより、地道に歩くほうが遠くまで行けます。
効いたものだけ、広げる
小さく試す本当の利点は、効かないものを早く見切れることです。試してみて効かなければ、そこでやめればいい。損は小さい。効いたものだけを選んで広げていけば、無駄なお金を使わずに済みます。
明日できる小ささ
会社全体のことは、いったん忘れる。いちばん面倒な作業を、ひとつだけ選ぶ。それをAIで楽にできないか試す。大きな計画より、小さな一歩。それがAI導入でいちばん失敗しない道です。小さく始める進め方は、AI導入支援で具体的に相談できます。