一箇所の変更が、五箇所の直しになる

値上げ、営業時間の変更、定休日の変更。変わる事実はひとつなのに、それが書いてある場所は店のあちこちにあります。全部直したつもりでも、どこかに古い値段が残っていて、お客様との気まずいやり取りになる。多くの店で起きていることです。

AIへの頼み方。元の文章と、変わる点だけ渡す

やり方は単純です。いま使っている文章(価格表、貼り紙、案内文)をAIに渡して、「7月から○○が△△に変わります。この文章一式を書き換えてください」と頼みます。AIは、渡された文章の中の該当箇所を探して、一式を書き換えた案を返してきます。ゼロから書き直すより速く、書きぶりも元の文章のまま保てます。

渡し方は、写真でも構いません。貼り紙を撮って渡せば、文字を読み取ったうえで書き換え案を作れます。紙しか残っていない案内文でも、この機会に文章のデータとして持ち直せます。

見落とし探しも、AIに頼める

もうひとつ便利な使い方があります。書き換えた後の文章一式を渡して、「古い情報が残っていないか確認してください」と頼む検品です。人の目は、自分で直した文章の見落としに弱い。読む係を別に立てるのと同じ効果が、AIで作れます。このとき、「変わっていないはずの部分が変わっていないか」も一緒に見てもらうと安心です。書き換えの検品は、直した箇所と直していない箇所の両方を見るのがコツです。

これは何を意味しないか

AIが店の掲示物を自動で貼り替えてくれる、という話ではありません。文章の書き換えと検品までがAIの持ち場で、印刷して貼るのは変わらず人の仕事です。それでも、一番おっくうな部分は文章のほうのはずです。

明日できる小ささ

自社の「同じ情報が書いてある場所」を、思いつくだけ書き出してみてください。価格表、貼り紙、ホームページ、チラシ。この一覧を持っているだけで、次の変更のときの書き換え漏れは、ぐっと減ります。