computer useとは何か

直訳すると「コンピュータの利用」。AIが人間の代わりにパソコンの画面を見て、ボタンを押したり、文字を打ち込んだりする機能のことです。これまでのAIは文章で答えるだけでしたが、この機能を持つAIは、画面の上の操作そのものを進められます。

今回、何が発表されたか

Googleの公式ブログによると、Gemini 3.5 Flashという速さ重視の頭脳で、このcomputer useが使えるようになりました。現段階では、主に開発者(会社の仕組みを作る人たち)向けの提供です。

発表では、ソフトの動作確認や、複数の画面をまたぐ事務作業の自動化が使いどころとして挙げられています。あわせて、操作の前に人へ確認を求める仕組みや、画面の中の不審な指示に乗らないための検知など、安全側の作りも説明されています。

それはどういうことか

以前の記事で書いた、働くAI(→ 「答えるAI」と「働くAI」。最近よく聞くエージェントという言葉の意味)の続きの話です。段取りを組めるAIに、画面を操作する手が加わると、「このサイトで在庫を調べて、こっちの表に転記して」のような、人がマウスでやっていた作業を通しで頼める方向が見えてきます。働くAIの「頭」に、画面を操作する「手」がつながっていく。今年のAIの発表を貫く流れのひとつです。

これは何を意味しないか

明日から誰かのパソコンが勝手に動き出す、という話ではありません。使う人が許可した範囲で、指示した作業を行う仕組みです。そして現状は開発者向けの段階で、ふつうの事務所の道具に入ってくるのはもう少し先です。今日は言葉だけ覚えておけば十分です。導入の話が出たときに、言葉の意味が分かる状態にしておく。それがこの記事の目的です。

明日できる小ささ

自分の仕事で「同じ画面操作を毎回くり返している作業」をひとつ思い出してみてください。転記、コピー、貼り付け。それが、この種の機能が最初に効いてくる場所です。

出典(一次情報):Gemini 3.5 Flash computer use 発表(Google公式)