今日の朝、何が起きたか
今日6月13日の朝(日本時間の6時すぎ)、Anthropicという会社が、公開したばかりの強力なAI、Claude Fable 5の提供を一時停止しました。同じ階級のMythos 5も一緒です。米国政府からの指令を受けての対応だと、公式声明で説明されています。
Fable 5は、6月10日の記事でお伝えした、あの特別に高性能な頭脳(モデル)です(→ 強力なAIが次々公開される時代に、中小企業がやるべきたった一つのこと)。公開からわずか3日での停止になります。
声明は何と言っているか
Anthropicの声明をかみくだくと、こうなります。米国政府から、国の安全保障を理由に、外国籍の利用者への提供を止めるように、という指令が届いた。ところが、利用者ひとりひとりの国籍をその場で確かめる仕組みはない。だから、指令をきちんと守るために、対象の二つの頭脳の提供そのものを、いったん全部止めた。
再開の時期は、今日の時点では示されていません。
それはどういうことか
最先端のAIは、強力になるほど、貿易のルールで管理される品物に近い扱いを受けることがある。今回は、それが目に見える形で起きた例です。作った会社の判断だけでなく、国の手続きによって、AIが止まったり動いたりする段階に入った、ということです。
これは何を意味しないか
まず、この出来事は、つくばで商売をしている多くの会社の毎日には、ほとんど関係がありません。止まったのは出たばかりの特別なモデルだけで、ふだんの仕事で使われている通常の頭脳は、今朝も変わらず動いています。ChatGPTやGeminiなど、他社のAIとも関係のない話です。
また、AIが危険だと確定した、という意味でもありません。政府に確認したいことがあり、確認が済むまで止める。役所の手続きの話として読むのが、今日の段階では正確です。
明日できる小ささ
このニュースで、今日やることはありません。6月10日の記事に書いた構えのままで大丈夫です。最先端のモデルは、こういう事情で急に止まることもある。だから、毎日の仕事は枯れて安定した道具で組み立てて、最先端は様子を見ながら試す。その順番さえ守っていれば、この種のニュースはただの読みものです。