選び方の話
AIコンサルの選び方
AIコンサルを名乗る会社は増えましたが、中身はバラバラです。同じ「AI支援」の看板でも、売っているものが違えば、あなたの会社に起きることも違います。このページは、比較のための6つの軸と、面談でそのまま使える質問を置いていきます。
書いているRASHINもAIコンサルなので、都合のいい基準に見えたら疑ってください。ただ、ここに書く軸は、私たち自身が問われても答えられるものだけにしています。
軸①
その人は、何で儲かる人か
一番大事な軸です。AIコンサルには大きく3つの型があります。
- ツール販売型: 特定の製品を売ることで儲かる。製品が合えば速いが、「その製品ありき」の提案になりやすい
- 開発型: システムを作ることで儲かる。作る力は本物だが、作らなくていい場面でも作る方向に傾きやすい
- 伴走型: 時間と助言で儲かる。しがらみなく選べるが、実装力は会社による
どれが悪いという話ではありません。相手の儲けの構造を知っていれば、提案の偏りを割り引いて聞ける、ということです。面談で「御社は何で収益を上げていますか」と聞いて、澱みなく答えられるかを見てください。
軸②
料金の構造
月額なら、その中に何が含まれるか(回数、チャット、資料作成)。スポットなら、何時間でいくらか。「成果報酬」という言葉が出たら、成果の定義と測り方を先に確認してください。定義の曖昧な成果報酬は、あとで揉めるための仕組みです。
軸③
約束の仕方
見る前から数字を約束する相手を外す。これだけで候補はかなり絞れます。まっとうな相手の約束は「まず現状を見て、どこから手をつけるか一緒に決める」という手順の約束です。数字は、あなたの会社を見たあとに、根拠と一緒に出てくるものです。
軸④
契約の縛り
いつでも辞められるか。最低契約期間と解約の条件は、契約書に判を押す前に確認してください。ここだけは飛ばさないでください。中身に自信がある相手ほど、縛りは軽くなります。
軸⑤
距離
AIの相談はオンラインでも成立します。それでも、道具の設定でつまずいたとき、現場を見てほしいとき、すぐ来られる距離かどうかは効きます。特に、パソコン仕事に慣れた人が社内にいない会社ほど、距離は品質になります。
軸⑥
誰が来るか
営業に来た人と、実際に伴走する人が別、というのは大きな会社でよくある形です。それ自体は悪ではありませんが、契約後に誰が担当するのかは、契約前に確認すること。話が通じると思って契約した相手と、二度と会えないことがあります。
面談で聞く、5つの質問
1. 「うちで効果が出ないとしたら、原因はどこにありそうですか」(正直さと分析力が一度に分かります)2. 「御社は何で収益を上げていますか」(軸①の確認)3. 「途中で辞める場合、どうなりますか」(軸④の確認)4. 「実際に担当するのはどなたですか」(軸⑥の確認)5. 「うちの業種で、最近どんな相談がありましたか」(具体で話せるかの確認。守秘の範囲で答えられるはずです)
5つとも、意地悪な質問ではありません。まっとうな相手なら、むしろ喜んで答えます。答えを渋る相手が残ったら、それが答えです。
契約書と見積書で確かめる、3つのこと
6つの軸と5つの質問は、面談の場で使うものでした。ここからは、契約の紙が出てきた段階の話です。口頭の説明と紙の中身が食い違ったら、紙のほうが本物です。確かめることは3つあります。
### ① 解約と、データの持ち出し
軸④「いつでも辞められるか」の続きです。ここで確かめるのは、辞めたあとに何が手元に残るか。AIの導入支援では、アカウント、設定、作ってもらった仕組み、たまったデータが相手の管理下にあることが珍しくありません。
聞き方はひとつで足ります。「途中で辞めた場合、作ってもらったものとデータは、どういう形で引き渡されますか」。答えそのものより、その答えが契約書のどの条項に書いてあるかまで確かめてください。書いていなければ、書いてもらう。それを渋る相手なら、軸④の答えはもう出ています。
### ② 保守・運用費
見積書の「導入費」だけを比べると、判断を誤ります。AIの道具には、月々の利用料のほかに、保守費や運用サポート費が乗ることがあります。
確かめるのは3点です。月々いくらか。その金額で何をしてくれるのか(問い合わせに答えるだけか、設定の変更まで含むのか)。そして、値上げの条件がどう書かれているか。導入費が目立って安い見積もりは、この欄で回収する設計になっていることがあります。それ自体が悪い設計とは限りませんが、比べるときは合計で比べてください。
### ③ カスタマイズと標準機能
「御社に合わせて作り込みます」は、良い提案にも、高くつく提案にもなり得ます。作り込み(カスタマイズ)は費用がかかり、道具が更新されるたびに直す手間も生みます。
先に聞くのはこれです。「それは、標準機能だとどこまでできますか」。標準で8割できるなら、残りの2割は業務のやり方を道具に寄せるという選び方もあります。もうひとつ知っておいてほしいのは、作り込みが増えるほど、その仕組みを作った会社から離れにくくなるということです。①の「辞めたあと」の話は、ここにつながっています。
よくある質問
Q. 相見積もりは失礼ですか。
失礼ではありません。比べられて困る側の都合を、あなたが気にする必要はないです。
Q. 知り合いの紹介なら安心ですか。
入口としては良い経路ですが、紹介でも基準は同じです。この6軸をそのまま当ててください。
Q. RASHINを選ばない方がいいのは、どんな会社ですか。
社内に推進役がいて、自分たちで学び進められる会社です。その場合、コンサル費用は学習時間を買う以上の意味を持ちません。記事だけ持って行ってください、それで足ります。
最初の一歩
候補が1社でもいるなら、上の5つの質問を印刷して面談に持って行ってください。相手が私たちでも、同じものを持ってきて構いません。
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→ あわせて読む: 「AIコンサルって怪しい」と思っている方へ
最初の一歩
まずは、お話を聞かせてください。
売り込みはしません。お話ししてみて合わないと感じたら、断ってください。
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