簡単にいうと
もともとは駅のホームのことで、そこから転じて、いろいろなサービスや取引が乗っかる共通の土台を指す言葉になりました。「〇〇プラットフォーム」の形で提案書に頻出します。
誤解しがちなこと
プラットフォームは機能の名前ではなく、立ち位置の名前です。「プラットフォームを提供します」と言われたとき、提供されるのが場所なのか、道具なのか、客の流れなのかは、この言葉だけでは分かりません。
詳しく説明すると
プラットフォームとは、複数のサービスや利用者や取引が、その上に乗って動くための共通の土台を指す言葉です。語源は駅のホームで、いろいろな人と列車が乗り入れる場所、という比喩がそのまま生きています。
身近な例で言えば、通販サイトは店と客が出会う土台、スマートフォンの基本ソフトはアプリが動く土台、AIのAPIは他社のシステムがAIを使うための土台です。共通するのは、自分が商品を売るのではなく、売り買いや利用が行われる「場」を握る、という立ち位置です。場を握る側が強い、というのがこの十数年のIT業界の基本図式で、だから各社がこの言葉を名乗りたがります。
たとえるなら、朝市の場所貸しです。魚を売るのは漁師ですが、市場の場所と決済の仕組みを押さえている側には、出店料が入り続けます。
実務でこの言葉に出会ったら、翻訳を求めるのが読み方です。「当社プラットフォームをご利用いただけます」の中身は、大づかみに三通りあります。道具一式を貸すのか(それはSaaSの話)、客との接点を貸すのか(それは出店の話)、他のシステムとつなぐ土台を貸すのか(それは連携の話)。どれなのかで、費用の性質も、やめるときの身軽さも変わります。同じ一語の提案が三つの顔を持ちうる、と覚えておいてください。
注意点はひとつです。土台の上に自社の業務を深く載せるほど、その土台から降りる工事は大きくなります。載せる前に、降り方を一度だけ想像しておいてください。
最初の一歩
まずは、お話を聞かせてください。
売り込みはしません。お話ししてみて合わないと感じたら、断ってください。
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