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飲食店のAI活用

飲食店で、AIにできること

飲食店の仕事は「調理と接客」と「管理の仕事」に分かれます。AIが効くのは後者です。予約の電話、発注の見極め、シフト表、口コミへの返事。厨房とホールの外側にある仕事から、実例を見ていきます。

実例①

予約の電話を、取りこぼさない


営業中の予約電話に出られない。ピークの時間に電話が鳴る。この問題に、AIが電話や LINE の予約を24時間自動で受ける仕組みが使われ始めています。鳥貴族では、AI予約システムの導入でネット予約が4.5倍に増えた事例が紹介されています。深夜や営業時間外の予約を受けられるようになったことが理由とされています。

出典: aetheris-jp.com

実例②

仕込みと発注を、予測で決める


「今日はどれくらい仕込むか」という店長の勘の領域に、予測が入り始めています。丸亀製麺のトリドールホールディングスは、全店にAIの需要予測を導入し、天候や過去の売上から翌日の来客と注文を予測して発注量を最適化、食材廃棄の削減につなげたと紹介されています。宴会の変動が大きい懐石・居酒屋チェーンで、売上予測の精度を約85%まで上げて仕込みロスを減らした事例も報告されています。

出典: aetheris-jp.com

出典: gulfnet.co.jp

実例③

シフト表を、たたき台から作らない


希望休、スキル、労働時間の上限、忙しさの予測。これを同時に満たすシフトを手で組むと数時間かかります。AIのシフト作成ツールは条件からシフト案を自動で組み、店長は確認と微調整だけをする形になります。従業員10名未満なら月額数千円程度から使えるものがあると紹介されています。専用ツールを入れなくても、ChatGPTに売上の傾向と希望休を渡してたたき台を作らせる方法も紹介されています。

出典: dealca.co.jp

出典: stand-x.com

実例④

配膳ロボットという選択肢


すかいらーくグループは配膳ロボットを約3,000台導入し、ランチピークの回転率が2%向上、従業員の歩行数は42%減ったと公表されています。これは大手の規模だから成り立つ投資ですが、「運ぶ仕事を機械に、人はおもてなしに」という分担の方向は、規模を問わず同じです。

出典: orikane.co.jp

実例⑤

口コミへの返信を、AIと書く


Googleやグルメサイトの口コミ返信を、AIで下書きする使い方が広がっています。感情が動く文章ほど、冷静な下書きの価値が出ます。書き方のコツは、別の記事にくわしくまとめてあります。

つくばの飲食店に翻訳すると


つくば駅周辺や研究学園には、個人店から数店舗規模のお店が多い。その規模で、いきなり需要予測やロボットの投資から入るのは重すぎます。

現実的な順番は3段です。まず月数千円の生成AIで、文章の仕事(メニュー説明、口コミ返信、お知らせの貼り紙、新人向けの簡単なマニュアル)から。次に、予約の自動応対(月額数千円〜1万円台のサービスが出ています)。POSと連携した発注予測は、その先で十分です。個人店は大手より意思決定が速い、それ自体が強みだという指摘もあります。

出典: stand-x.com

念のため。ここに並んだ数字(4.5倍、85%、42%減)は、それぞれの会社の報告値です。あなたのお店の結果を約束するものではありません。

よくある質問


Q. パソコンが苦手でも使えますか。

最近のツールの多くはスマホで完結します。LINEが使えれば運用できる水準のものが増えています。まず生成AIをスマホに入れて、口コミ返信の下書きから試すのが一番敷居の低い入口です。

Q. 何から始めるのがいいですか。

一番手間に感じている仕事からです。迷うなら、お金のかからない順で「文章の仕事→予約対応→発注予測」をおすすめしています。全部一度に入れるのが典型的な失敗パターンとされています。

Q. 補助金は使えますか。

予約や在庫のツールが補助対象になる制度はありますが、制度は年度で変わります。当店の状況で使えるかは、相談の際に一緒に確認しましょう(RASHINは補助金ありきの提案はしません)。

最初の一歩


閉店後の30分で自分が何をしているか、一週間だけメモしてみてください。発注、シフト、返信、貼り紙。その中で一番嫌いな仕事が、AIに最初に任せる仕事です。

最初の一歩

まずは、お話を聞かせてください。

売り込みはしません。お話ししてみて合わないと感じたら、断ってください。

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