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建設業のAI活用

建設業で、AIにできること

建設業のAIというと、ドローンや自動化重機の映像が浮かびます。でも、いま中小の建設会社で実際に広がっているのは、もっと地味な場所です。事務所の机の上と、現場監督のかばんの中。書類、写真、日報、見積。そこから実例を見ていきます。

実例①

安全書類とKY活動票の下書き


安全衛生書類や施工日報は、毎回ほぼ同じ内容をくり返す定型の仕事です。AIに書式を覚えさせて下書きを作らせる使い方が広がっていて、現場監督の書類作成が月30〜40時間から10時間台に減った事例が紹介されています。

KY(危険予知)活動票も同じです。過去のKYシートを読み込ませ、今回の作業内容を入れると、想定されるリスクと対策の案を出してくる。形骸化しがちなKY活動を立て直す使い方として、中小の会社でも導入が進んでいると報告されています。

出典: tonari-digital.com

出典: ai-revolution.co.jp

実例②

現場写真の整理を、自動でやらせる


現場では毎日大量の写真を撮りますが、それを工種・工程・場所で整理して写真帳にする作業が重い。専用ツールでは撮った写真が自動で分類され、1棟あたり10〜15時間かかっていた写真整理が3時間台になったケースや、監督の写真整理の時間を80%減らした導入事例が紹介されています。

出典: tonari-digital.com

実例③

日報と議事録を、声から作る


現場の日報や工程会議の議事録は、1件あたり30分から1時間かかる仕事でした。音声の録音をAIで文字起こしして、要約と決定事項の抽出までやらせると、1件5〜10分に縮んだ事例が広がっていると紹介されています。帰りの車で喋って、事務所に着いたら下書きができている、という運用です。

出典: ai-revolution.co.jp

実例④

見積と積算の、たたき台


図面や仕様書をAIが読み取り、数量拾いの情報を整理して積算を助けるツールでは、積算時間を約70%削減できた事例が紹介されています。小規模な会社向けには、工事種別と要望を入力し、図面や現場写真を渡すと過去の見積データから概算を組み立てるツールも出ています。最終の調整は人がやるのは変わりませんが、最初の概算のやり取りが速くなると受注の場面で効く、とされています。

出典: aspicjapan.org

出典: ai-revolution.co.jp

実例⑤

ベテランの頭の中を、聞ける場所にする


竹中工務店は、社内の膨大な資料からAIが答えを探す仕組み(デジタル棟梁)を導入し、若手でもベテランの知見にたどり着けるようにしたと紹介されています。鹿島建設は、約6万4,000件の労働災害事例をAIで解析し、これからやる作業に似た過去の災害を現場に提示する仕組みを使っています。規模は大手の話ですが、「辞めた人・忙しい人の頭の中を、聞ける場所に移す」という方向は、数人の工務店でも同じことが小さくできます。

出典: kentem.jp

出典: andpad.jp

つくばの建設業に翻訳すると


TX沿線の住宅・リフォーム需要を抱えるつくば周辺の工務店・建設会社にとって、現実的な入口は現場ではなく事務所です。2024年から残業の上限規制が建設業にも適用されて、書類仕事を圧縮する理由は法律の側からも来ています。

順番のおすすめは、①日報と議事録の音声化(月数千円の生成AIで今日から)、②KY票・安全書類の下書き、③写真整理の専用ツール、④見積のたたき台。ドローンや重機の話は、この4つが回ってからで遅くありません。

注意もひとつ。安全の最終確認と、法的責任を伴う判断は、AIに渡してはいけない領域です。足場の強度、重機との距離。下書きはAI、判子は人。この線は動かさないでください。

よくある質問


Q. 現場の職人はスマホが苦手ですが、大丈夫ですか。

最初にAIを使うのは職人ではなく、監督と事務です。書類・写真・日報の圧縮は現場の作業を何も変えずに始められます。

Q. 図面や施主の情報をAIに入れて大丈夫ですか。

契約の種類によります。仕事で使うなら、入力が学習に使われない法人向けの契約・設定を選ぶのが前提です。この線引きも相談で一緒に確認できます。

Q. どのツールを選べばいいですか。

ツール選定の前に、自社で一番時間を食っている書類がどれかを数えるのが先です。それによって答えが変わります。ベンダーと利害関係のない立場で、選定から一緒にやれます。

最初の一歩


今週作った書類を、机に並べてみてください。KY票、日報、写真帳、見積。この中で「同じ形式をくり返しているもの」に付箋を貼る。付箋の数が、AIで浮く時間のあたりです。

最初の一歩

まずは、お話を聞かせてください。

売り込みはしません。お話ししてみて合わないと感じたら、断ってください。

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