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導入と契約のことば

オンプレミス

簡単にいうと


システムやAIを、クラウドではなく自社の建物内の機器で運用する方式のことです。「オンプレ」と略され、クラウドと対になる言葉です。

誤解しがちなこと


「自社に置くから安全」とは限りません。データが手元にあることと、守りが固いことは別問題で、守りの質は結局、面倒を見る人の腕と体制で決まります。鍵のかかった自宅の金庫も、鍵の管理が雑なら銀行の貸金庫より危ない、という話です。

詳しく説明すると


オンプレミスとは、サーバーやシステムを自社の敷地内に設置し、自社の管理下で運用する方式のことです。オンプレと略されます。社外の事業者の設備を借りるクラウドと対をなす言葉です。

この選択肢が残り続ける理由は、手元に置くことへの要請があるからです。規制や取引先の要求でデータの置き場所が指定されている、工場の設備と直結していて外部接続を避けたい、といった事情です。AIの文脈では、ローカルAIをオンプレのサーバーで動かす、という組み合わせで登場します。

たとえるなら、持ち家と賃貸です。持ち家は間取りを自由にできて他人が立ち入りませんが、雨漏りの修理も防犯も固定資産の管理も、全部が自分の仕事になります。賃貸は自由度で譲る代わりに、建物の維持は大家の仕事です。

実務での判断は、憧れではなく体制で決めるのが堅実です。オンプレを選ぶなら、機器の更新、バックアップ、障害時の復旧、セキュリティの守りを、誰が平日も休日も担うのか。社内にその人がいないなら、保守契約の費用まで含めて、クラウドの利用料と比べる必要があります。置き場所の議論は、月額の比較ではなく、五年の総額と夜間休日の体制の比較です。

提案書で「オンプレなら安心です」とあれば、聞くことは具体です。何の脅威に対して、クラウドの何と比べて、どう安全なのか。そして事故や障害が起きたとき、駆けつけと復旧は誰が何時間で行うのか。安心という言葉に体制の裏付けがあるかどうかが、この提案の読みどころです。

関連語: 「クラウド」 「ローカルAI」 「セキュリティチェックシート」

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