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仕事と安全のことば

セキュリティチェックシート

簡単にいうと


取引先(多くは大企業)が、あなたの会社の情報管理の状態を確認するために送ってくる質問票のことです。パスワード管理からAIの利用ルールまで、数十から数百の設問が並びます。

誤解しがちなこと


全問に「はい」と答えられないと取引できない、わけではありません。求められているのは満点ではなく、現状の正直な把握と、足りない部分への姿勢です。いちばん避けるべきは、実態と違う「できています」を書くこと。後で事故が起きたとき、虚偽の回答は会社の信用を根元から傷つけます。

詳しく説明すると


セキュリティチェックシートとは、取引にあたって相手企業の情報管理体制を確認するために交わされる質問票のことです。発注側、多くは大企業から中小の取引先へ送られ、回答が取引条件の審査に使われます。

この書類が増えている理由は、事故の経路にあります。大企業の情報漏えいの相当数が、本体ではなく取引先や委託先を経由して起きてきたため、発注側は取引網全体の守りを確認するようになりました。近年はここに、AI利用に関する設問が加わり始めています。業務でのAI利用の有無、入力してよい情報のルール、利用サービスの管理。つまり、AIガバナンスの整備状況が取引の入口で問われる時代に入りつつあります。

たとえるなら、健康診断の問診票です。全項目が正常な人だけが働けるわけではありません。現状を正確に申告し、要注意の項目に手を打っているかが見られています。

実務での向き合い方は、三段です。第一に、正直に書く。できていない項目は「未実施、〇月までに整備予定」と書くほうが、実態のない「実施済み」よりはるかに安全です。第二に、初回の回答を保存して台帳にする。この書類は取引先ごとに繰り返し来るので、一度の丁寧な回答が次からの下敷きになります。第三に、頻出の未実施項目(二段階認証、AI利用ルールの明文化など)は、回答のためでなく自社のために順に潰していく。チェックシートは面倒な宿題ですが、自社の守りの棚卸しを外部がただで促してくれる機会でもあります。

設問の意味が分からない項目は、推測で答えず、取引先かITの専門家に確認してください。分からないまま書いた「はい」が、いちばん高くつきます。

関連語: 「AIガバナンス」 「情報漏えい」 「二段階認証」

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