簡単にいうと
企業のシステムの設計・構築・導入を請け負う会社のことです。システムインテグレーター(System Integrator)の略で、日本のIT業界の主要な登場人物です。
誤解しがちなこと
SIerは製品のメーカーではありません。既存の製品や技術を組み合わせて、顧客の会社に合うシステムを建てるのが本業です。だから同じ相談でも、どのSIerに頼むかで、提案される部品も金額も大きく変わります。一社の提案がその世界の相場だとは思わないでください。
詳しく説明すると
SIerとは、企業から依頼を受けて、システムの企画・設計・構築・導入・保守を請け負う会社のことです。読み方はエスアイヤーです。
この登場人物を知っておく価値は、話の地図が描けることにあります。ITの世界には、道具そのものを作るメーカーやAIの開発企業、道具を貸すクラウドやSaaSの事業者、そしてそれらを組み合わせて顧客の建物を建てるSIerがいます。あなたの会社に営業に来る相手が地図のどこに立っているかで、提案の性質は変わります。自社製品の会社は自社製品を勧め、SIerは組み合わせを勧める。どちらが良い悪いではなく、立ち位置を知って聞くことが大切です。
たとえるなら、建設の元請けです。設計をまとめ、資材を選び、専門工事は下請けに出し、全体の責任を持つ。実際、大きな案件では複数の会社が階層を組んで働くことも、建設と似ています。
実務での要点は、依頼の粒度です。SIerへの相談は「AIで何かしたい」より「この業務のこの部分を変えたい」のほうが、提案も見積も精度が上がります。丸投げは楽に見えて、要件を先方が推測で埋めるぶん、金額に安全側の余白が積まれます。要件定義の項で書いたとおり、自社の業務を語る仕事は発注側に残るのです。
もうひとつ、規模の相性があります。大手SIerの体制は心強いものですが、小さな案件では動きにくいことも事実です。会社の規模や地域での実績を含めて、自社の規模の案件を「ちょうどよい大きさの仕事」として扱ってくれる相手かどうかも、選定の立派な基準になります。
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